カウンセリング場面でのコロナ対策
まず、コロナウイルスの影響を受けて、身体的、精神的、経済的などさまざまな点でつらい思いをされている方々にこころよりお見舞い申し上げます。
すべてのひとにとって、このコロナ禍の状況は、長期化し「日常」となりつつあると言っても、常にどこか緊張しているような、しんどい状況だと思います。
生活の中で、何をし、何を自粛するべきかを決断し、我慢しないといけない、とても窮屈な日々をお過ごしかと思います。
特に「3密」を避けることはみなさま強く意識されていることだと思います。
そういう意味では、カウンセリング場面というのは、
今積極的には行きたくない場所かもしれません。
しかし、コロナ禍がここまで長期化し、先が見えないとなると、こころのしんどさをそのままにしておくのもつらい。
各カウンセリングルームでも、様々な対応をして安全にクライエントがカウンセリングを受けられるよう、工夫しています。
今回は、カウンセリング場面でのコロナ対策について、私が勤務している数カ所のケースと、当サイトで実施したカウンセリングルームでの対策についてのアンケート結果を紹介したいと思います。
カウンセリング場面でのコロナ対策の実際
私が現在、カウンセリング業務にあたっているのは主に3箇所です。
それぞれの場所で、対策には違いがあります。
1ヶ所目は、窓を常に開け、外気を採り入れるようにしています。(カウンセリングが始まるまでは、ドアストッパーで扉に隙間を開け、風が通りやすいようにされています)
また、来談時に手の消毒が行えるように、アルコール消毒液がクライエント側の席に設置されています。
クライエントもカウンセラーもお互いマスク着用しています。
2ヶ所目は、クライエントとカウンセラーの座る応接セットのローテーブルに大きなアクリル板を設置しています。
ここでも、クライエントとカウンセラー両方がマスク着用しています。
3ヶ所目は、換気扇を常に運転して換気、クライエント側に手指の消毒用消毒液と、テーブル・椅子用の消毒液が設置されています。
ここも、クライエントとカウンセラーは両方がマスクを着用しています。
いずれの場所も、非常勤で行っている場所なので、基本的にはそれぞれの場所の対策を遵守しているという状況です。
当サイトに登録されているカウンセリングルームでの対策(アンケートの結果)
また、現在当サイトに登録されているカウンセリングルームでの対応もアンケートをとってみました。
コロナウィルス感染防止対策は、回答くださったすべてのカウンセリングルームで実施されていました。
対策はそれぞれ違います。
結果は以下の表のとおりです。
対策方法 |
実施% |
換気 | 100% |
マスク、フェイスシールドなどの着用 | 100% |
テーブル、椅子、ドアノブなどの消毒 | 100% |
アクリル板などでの仕切り | 75% |
空気清浄機の使用 | 25% |
その他 | 25% |
換気、消毒の実施、飛沫の防止を組み合わせて防止対策されていました。
他にも、クライエントに手指消毒、検温をお願いしたり、ソーシャルディスタンスをとってカウンセリングを実施しているとの回答もありました。
カウンセリング場面において、単に話の内容だけでない非言語的な要素もとても大切なのですが、
このような事態を受けて、カウンセリングのあり方も変化を求められているように思います。
遠隔カウンセリングという方法も、その中の一つです。
電話やネット回線を介して、対面以外の方法で実施するカウンセリングです。
こちらについてもアンケートで実施状況をお聞きしました。
結果は次の表のとおりです。
遠隔での対応方法 | 実施% |
Zoom、Skypeどちらも対応 | 25% |
Zoomのみ対応 | 25% |
Skypeのみ対応 | 25% |
メールでのカウンセリングも可能 |
0% |
電話でのカウンセリングも可能 | 75% |
まだまだ広く対応はされていないようですが、遠隔でカウンセリングを受けられることも可能なカウンセリングルームもあります。
コロナの事態も落ち着いてからは対面でのカウンセリングに切り替えることも可能でしょうし、
まずは気になるカウンセリングルームで遠隔カウンセリングは可能か聞いて、そこからはじめてみるのもひとつかもしれません。
いかがでしたでしょうか?
「密接・密閉・密着」の3密がバッチリ揃いそうなカウンセイング場面ですが、
それぞれのカウンセリングルームで様々な対応が取られています。
「今はコロナがあるから・・・」と躊躇しているのであれば、
そこを理由に先延ばしにせずに、カウンセリングルームでの対策を確認した上で一歩踏み出してみることで、
コロナで閉塞した日々から、こころだけでも開放されて楽になれる部分もあるのではないでしょうか?